令和7年度 漁場生産力・水産多面的機能強化対策事業のご報告

国・県・市から補助金を受け、環境保全に大きな影響を及ぼす内水面の生態系の維持・保全・改善に努める
鏡川環境保全の会、令和7年度 漁場生産力・水産多面的機能強化対策事業『堆積土砂整備、土砂還元、河床の撹拌による瀬と渕の効果の検証』が11月6日(木)・7日(金)の2日間実施されました

「鏡川環境保全の会」が毎年、実施しているこの事業、今年も救世主でもある西日本科学技術研究所様にご監修をいただき、今回は河床が掘れて粘土層が露出したトリム堰に、鏡ダムで掘削した綺麗な小砂利を投入し堆積土砂を整備する、プラスワン技法で㈱馬場配管様に整備していただきました。

 

整備のあと、河川周辺のゴミ収集を行い、鏡川漁協が産卵場を設置。

整備した直後からアユの産卵が活きよいよく始まりました。

その様子を西日本科学技術研究所さまから、ご提供いただきましたので、ご披露いたします!

「鏡川環境保全の会」のこの事業、10年目を迎えております。

堆積した土砂を毎年整備しても、次の年、また次の年には河川の状況は大きく変わっています。

それは、大雨による増水の影響や、異常に繁茂する植生や、またダムが水を堰き止めたことによる影響や、様々な自然破壊の状況で、生き物にも影響を及ぼしています。この事業は、そういった漁場に活力を与え河川そのものの生産力を取り戻す事業でもあります。今回、鏡ダムさんから無償で小砂利をご提供いただき河川に敷き詰めたお陰で、また今年も多種類の生き物が確認されました。この取り組みを大事に、また新年からも頑張っていきたいと思います。

皆様のご協力のおかげで、自然豊かな鏡川は保たれています。

今年も、高知市を流れる身近な鏡川を見守ってくださり、ありがとうございました。

来年も宜しくお願い致します。