令和8年度 漁場生産力・水産多面的機能強化対策事業のご報告

10月28日(水)・29日(木)の2日間、
鏡川環境保全の会、令和8年度 漁場生産力・水産多面的機能強化対策事業『土砂還元・耕うんによる瀬と渕の効果の検証』が実施されました。

この事業は、国・県・市から補助金を受け、環境保全に大きな影響を及ぼす内水面の生態系の維持・保全・改善に努める事業です。

昨年より、高知県鏡ダム管理事務所の多大なるご協力のお陰で、鏡ダムで掘削した綺麗な小砂利を下流域のトリム堰下に還元していただいております。

鏡川の下流域では、中州がどんどん広がって川の面積が減少しております。また、ダムという人工物のせいで自然に河床を洗ってきた砂利が流れなくなり、大雨などでダムが放水し一気に流れを作ってしまうため、河床が掘られて粘土層が出て生き物の住みにくい川になってきています。この改善策として中州を整備し河床を均一に馴らす活動を行ってきました。

でも、アーマーコート化した河床に中州の小砂利だけでは少なく、砂利を調達するにも「鏡川環境保全の会」だけでは、予算的にも厳しかった中、鏡ダムの流入前の砂利を掘削してふるいにかけ下流域に投入するという、鏡川の上流と下流が還元しあう方法に、鏡ダムの皆さんが賛同してくれました。「鏡川環境保全の会」と「鏡ダム管理事務所」のタッグで昨年から、この事業が更にバージョンアップしております。

それは1団体だけでは成しえない、鏡川に対する思いでもあります。

9月28日には、関係者一同、打ち合わせ・現地視察から始まりました。

 

さて、計画していた10月26日からの週は、台風30号の影響で雨が連続的に降り、延期するか決行するか厳しい天候でした。

皆が、次々と川の状況を確認に行き、1日遅れの10月27日から作業が始まりました。

惜しみなくお力をお貸しくださった鏡ダムの職員の皆さまには本当に感謝でいっぱいです。

今年は西日本科学技術研究所で長年勤務し、調査などで鏡川を見てきたフジタ水族生態研究所の藤田真二氏に監修いただき、㈱馬場配管の皆さまと共に整備していただきました。

更に、今年はプラスワン、石で壁を作り、流水の連続性を試行的に確保してみました。

今年は2月の渇水で水位が著しく低下し、天然遡上アユにも大きな影響があったと考えます。

また、6月の気温が低く、解禁の頃の鏡川にはアユがいないと言われました。

ですが、9月頃からどんどん活性化してきて親アユは少ないなりにも、かなり残ったと考えられます。そのことが、今年の産卵にどう影響するか、この整備のあとの調査に委ねられますが、漁場に活力を与え河川そのものの生産力を取り戻すことに、今後も取り組んでいきたいと思います。

これからも宜しくお願い致します。