鏡川環境保全の会 令和5年度水産多面的機能発揮対策シンポジウム報告

令和5年度 水産多面的機能発揮対策シンポジウム
「里海保全の最前線」が先月1月27日(土)、東京大学大講堂(安田講堂)で開催されました!

最初に東京大学大学院新領域創成科学研究科の山室真澄教授の「魚はなぜ減った?~この80年間に起こったこと」の講演がありました。除草剤の影響が80年前からあったようで、なかなか興味深いお話しでした。

そして、鏡川環境保全の会が、今回は活動組織として発表。

柏原地区保全活動組織・長崎市水産農林部水産振興課・二見海岸の干潟を守る会・日南海岸サンゴ群集保全協議会の皆さま方と一緒に、令和5年度の活動を報告して参りました。

 

水産多面的機能発揮対策シンポジウムは、水産多面的機能発揮対策支援委託事業として行われているものです。

水産業と漁村には、国民の皆様に新鮮で安全な水産物を安定的に供給する役割の他、藻場や干潟等の沿岸環境、河川環境の保全、監視活動や海難救助活動、環境教育の場の提供など多面的な役割があります。しかしながら近年、漁村の人口減少や高齢化など漁業をめぐる状況の変化により、多面的な役割を果たすことが難しくなってきています。そのため、全国の約700グループが、国と地方公共団体の支援のもと「水産多面的機能発揮対策」を活用し役割を発揮するための活動に取り組んでおります。シンポジウムでは全国の先進的、効果的な取組を行うグループにこれまでの活動の成果や課題について報告いただき、他のグループの参考としていただくとともに、広く一般の皆様にもこの取り組みへのご理解とご協力をいただくことを目的として開催しております。

今回、シンポジウムで活動を報告させていただき、鏡川の現状や、鏡川環境保全の会が目指すところのお話しをしてきました。他の活動組織の方々とも共通して言えることは、海も川も環境がどんどん変化し、なんとかしたいという思いで皆さんが活動されているということです。それには、はやり国・県・市と活動組織が連携し、課題に取り組んでいかなければならない。そして、この水産多面的機能発揮対策事業は、そういった現状を一人でも多くの皆さんに知っていただくために、少しでも多くの人や企業を巻き込んで、そういった力を増やしていくことが重要だと考えています。

 令和6年度も、今より、もっと、更に、頑張っていきたいと思います。